宗教法人道会附属
松村幼稚園

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   園長のつぶやき  
   ~令和2年度 2学期~ 
 
 
 

令和2年 9月

 
  新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、2学期が始まりました。しばらくはコロナと向き合いながらの生活になると思われます。私は8月に入って直ぐに高熱を出し、コロナに感染したのではないかと心配致しました。検査の結果、幸い夏風邪でしたが、実際にコロナに感染した方は、病気と闘いつつも、ご家族の事、接触した人の事を心配し、死の恐怖におびえながら辛い日々を病院で過ごしていることでしょう。その様な中、ニュースでは新型コロナウイルスの感染者やその家族、そして感染者の周囲の人に対し、インターネット上で誹謗中傷し、実際に差別をする人が全国各地で増えていると伝えています。今は誰が感染してもおかしくない状況下です。明日は私かもしれません。お母様方、この様な時だからこそ、松村幼稚園に関わる方の中でその様な状態になられた方が出た場合は、慌てず冷静に、決して誹謗中傷したり、差別することなく、その人に寄り添い支え合い助け合いましょう。そして大切な家族を守りましょう。
   最後に、英国のエリザベス女王がコロナ禍の中、国民に向けて話されたメッセージを載せます。「心をひとつにすれば必ず乗り越えられます。自らを律し、明るく笑顔を忘れず、仲間を思いやる心が大切です。これから耐え忍ばなくてはならないことがあるとしても、より良い日が戻ってくることを心の支えにいたしましょう」

浅田 スミ子
 
          
  
 
 

令和2年 10月

 最近読んだ本の中で「共働学舎」の創立者、宮嶋眞一郎先生のお言葉が私の心を強く揺さぶりました。ご紹介いたします。先生は様々な個性を持った人々と共に生活する場として「共働学舎」を立ち上げられました。『この地球上に全く同じ人間は一人も存在しません。一人ひとり、違った個性ある命を持つ人間と考えます。しかし、今の世界は自分と違うものは排除しようという傾向が強く見られます。特に日本人は議論すると、自分と反対の考えを持っている相手を敵のように思い、日常の会話もなくなることもあるといいます。これではなかなか一つになって生きることは難しくなります』と書いていらっしゃいます。幼稚園も違った個性を持った子ども達が集まっています。その中で子ども達はたくさんの経験を通して色々な個性を持った友達がいることを学びます。そして、自分とは違った個性の友達と、どうやって仲良くしていけばよいか一生懸命考え行動します。一つの事を覚えるのに1回で覚える子ども、何回も繰り返す子ども色々な子どもがいます。それすらも子ども達は柔軟な心で受け入れる事が出来ます。友達からたたかれて痛くて大泣きしても、すごく嫌なことを言われても、友達の「ごめんね」の言葉に涙をふきふき「いいよ」って心から友達を許し、すぐに仲直りして何事も無かった様に遊べるのです。その様な子どもの心に触れたとき私は考えます。私たち大人こそが、子どもたちの心に寄り添い、一つの事にとらわれない柔軟なまなざしをもち、子ども達に言葉をかけられたら、子ども達は素直にすくすく育っていくのではないかと。親は立木の側からそっと子どもを見守ることこそ大切なのではないかと。幼児教育界の先駆者である和田実先生は「遊ぶ子どもにみだりに干渉しない。静かにこれを見守れ」とおっしゃっています。私たち大人が、自分の子どもだけではなく、色々な子どもの心に寄り添いながら考え言葉がけしていけたら、きっと子ども達はのびのびと育ち、社会に出ても輝く人生を送れる人となることでしょう。

浅田 スミ子
    
  
 
 

令和2年 11

 
 子ども達は、幼稚園での生活の中でケガをすることがあります。自分で転んだリ、つまずいたり、友達が持っていたものがぶつかったり、時には友達に叩かれたり、それはそれは、様々です。けんかしている中でのケガはほとんどありません。ケガはしないに越したことはありませんが、子どもはケガをしながら大きく育っていきます。「小さなケガをすることで、大きなケガから身を守るすべを学ぶのです」しかし、最近の子ども達のケガは、ちょっとした不注意が原因で起こることが多いように感じます。目の前に机があるのに気が付かずに額をぶつけたり、転んだ場所が悪くて物にあたったりと、ちょっと、気を付けたりよけたりすれば防げるケガが多いように感じます。先生方との話し合いの中でも、コロナ禍で運動量が減ったのも原因かしらと話しています。機敏に体を動かす運動やゲームなどを、保育の中に取り入れることも大切なのではないかと考えます。その様な話し合いの中で、マラソンも始めようと先週から走り始めました。初めて走る、つぼみ・花組は、星・月さんに手をつないでもらってのスタートです。小さな子どものペースに合わせて走る子、自分のペースでぐいぐい引っ張り「もっとゆっくり走ってあげて」と声を掛けられる子など様々ですが、何とも心がほっこりする光景です。幼稚園はこれからも、コロナ過で何でも中止にするのではなく、出来得る限りの事は工夫しながら体験できるように前に向かって進んでいきたいと思います。未来の大人である小さい人達の笑顔の為に。
浅田 スミ子
 

令和2年 12月

 
 秋も深まり、子ども達は、残り少なくなったどんぐりや、自然の色に染められた美しい落ち葉拾いに夢中です。園庭に落ちている、つるつるした石や変わった形の石を見つけては、友達と見せ合いながら会話も弾みます。その様な中、ひときわ忙しくなるのが事務所の先生方です。自分の仕事もそこそこに「ふくろください」のかわいい声に、一人ひとりに声をかけながら丁寧に接してくださっています。子どもとの優しさに満ち溢れたやり取りを聞きながら、どの様な時代になっても、フレーベルが幼稚園を「子どもの園」として名付けた通りの場所であり続けることの大切さと、私たち大人が何時までもその場を子ども達に保証してあげなくてはと感じるこの頃です。 
 
  
 浅田 スミ子
 
 
 
 
浅田 スミ子
 
 
 
  

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