宗教法人道会附属
松村幼稚園

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   園長のつぶやき  
   ~令和3年度 2学期~ 
 
 

令和3年9月

 
 
長い夏休みも明け、暦の上ではもう秋です。園庭の稲穂も色づき始め、柿も大きくなってきました。自然のいとなみは足を止めることなく移り変わっていきます。暑かった夏休みの事を思い返してみると、かわいい畑では今年初めて植えたトウモロコシやオクラが元気に育ち、トマトやピーマン、ナスなどとともに、園庭開放に来た子ども達のお土産になりました。暑い暑い日のお昼頃、セミの幼虫が土の中からにょこにょこと出てきて、子ども達とびっくりしたことがありました。2年程前にも、トンボやアゲハ蝶が子ども達のいる前で羽化し、驚かされたことがあります。まさに環境に順応するとはこういう事なのかと、大きな生命力を感じました。2学期、コロナ禍の中、心配なことは多々ございますが、なお一層の感染予防を心がけながら、子ども達には自然の移り変わりを肌で感じとり、大好きな友達と一緒に自然の中で大きく成長して欲しいと思います。東京2020。年長児は車いすラグビーを観戦しました。オリンピック、パラリンピックに感動をもらった暑い夏となりました。                                           浅田 スミ子

  

 

令和3年10月

  

                             

 玄関の大門の右側に黒板があるのは、皆さんもご存知のことと思います。日曜礼拝と日曜学校のお知らせに使っています。その片隅に今月からひと言、言葉が添えられています。記念すべき第1回目は2代目の園長松村照子先生のお言葉でした。「子どもは親を親にしてくれる先生です。子育てしながら親になるよう育ててもらうのですよ」目を留めていただけましたでしょうか。事務所を手伝って下さる鵜池先生は字がとてもお上手なので、出勤なさった日に言葉が入れ替わります。従って言葉が書かれている期間はまちまちになります。  

 先日お客様が来園された時に、照子先生のお言葉を見て、「素敵な言葉ですね。頭では分かっているのですが」とおっしゃっていました。27日に2回目のひと言が書かれました。私が、心に残った言葉を長い間書き溜めていたものの中から選んでいます。実は、3代目の園長山崎寿々先生がお元気だったころも、黒板に書かれていました。寿々先生が体調を崩されてから、そして私が園長になってから、書かれないままになっておりました。黒板を見るたびに気にはなっていたのですが、その間10数年が過ぎてしまいました。どうぞ黒板の隅を覗いてみて下さい。偉人たちのひと言が、皆さんの心をホッとさせてくれることでしょう。

 園庭では、真っ青な秋空のもと、元気な子ども達の声が響きわたっています。運動会の練習もはじまりました。                                        浅田 スミ子

                        

                                                 

令和3年11月

                  

 今年の運動会は、雨のため順延となり、昨年に引き続きコロナ禍の中での開催となりました。 応援出来る保護者数を増やしたり、親子競技を行ったり、お手伝いのお母様をお願いしたりと、昨年より緩めた部分もありましたが、まだまだ制限がある中での開催でした。運動会が始まると同時に、お手伝いのお母様はテキパキと体を動かして下さり、スムーズにプログラムが進み、予定にはなかった保護者の方々の綱引きも行うことができました。また、運動会終了後は、たくさんの保護者の方々のご協力の下、園庭の片付けもスムーズに終わり、有難い事でした。幼稚園の行事は、保護者の方々のご協力があってこそと、改めて感じる一日となりました。子ども達は、保護者の方々の様子を見てたくさんのことを感じ取ったと信じています。

 11月には「バザーごっこ」が開催されます。今年も例年のバザーとは違った形での開催となりますが「バザーごっこ」も運動会同様、子ども達の笑顔があふれる一日になることでしょう。引き続きのご協力、よろしくお願いいたします。運動会終了後、小さなお土産の袋を持ちながら「お土産ありがとう」と言って帰っていく子ども達の姿に、子ども達の成長を嬉しく思うとともに、無事終了したことを感謝し、来年こそはこの園庭に、親子でお弁当を食べる姿が再び見られることを願わずにはいられませんでした。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。      浅田 スミ子

                  

 

令和3年12月

   
 

                                               

  秋晴れのさわやかな祝日。用事を済ませるために都心に向けて電車に乗りました。ちらほらと紅葉した木々の葉も見られ、窓からの景色は都会の中にも季節を感じる事が出来き、心が和む風景でした。そこに小学1年生ぐらいの女の子がお父さんと一緒に乗ってきて私の横に座りました。お父さんは立っています。女の子は座るなりすぐに携帯を取り出し、LINEを始めました。そして20分ぐらいすると携帯をしまいお父さんと降りて行きました。その間、親子の会話もなく、景色に目を向けることもなく、静かに只々携帯をさわっていました。乗って来るなり靴を脱ぎ、座席に膝をつきながら、窓にしがみつくようにして景色を眺めていた子ども達の姿はなくなっていくのでしょうか。乗客の人達は少々困り顔ではありましたが、子ども達は窓からの景色を見、自分の思いを時には興奮しながら親に伝え、動く電車から見た景色やスピード感など、五感を使って肌で感じ、目で見、耳で聞き、時には「静かに」と大人に叱られながら、たくさんの大切な事を学んでいたと思います。子どもだから許されるギリギリのマナーの中で。携帯を使いこなすのは大人になってからでも遅くありません。しかし、子どもの頃にしか出来ない体験はその時を逃したら取りかえすことができません。忙しい日々ではありますが、大人の考えだけで行動するのではなく、子どもの気持ちをくみ取りながら生活するゆとりが欲しいと改めて感じた車内での出来事でした。もうすぐ一年が終わろうとしています。今年も家族が健康に過ごせたことに感謝しつつ、新しい年を迎える心の準備をする月にしたいものです。                         浅田 スミ子